2023.12.24

汲み取り式の見分け方ってどうするの？物件の購入や売却時に気をつけたいこと

汲み取り式というのは、ご存じでしょうか。今はもうあまり見ないかもですが空き家が増えている中で、汲み取り式の物件は多々あります。

それでは汲み取り式がどうかは、どのように見分けるのでしょうか。

まずは

汲み取り式とは何か

汲み取り式（くみとりしき）は、下水道が整備されていない地域や特定の条件が整っていない場合に、トイレの排泄物や生活排水を地中に埋設された浸透槽（しんとうそう）に流して処理する仕組みを指します。この方式は、主に農村部や一部の住宅地などで見られます。

簡単に言いますと、家庭から出る汚水を便槽と呼ばれるタンクに溜めていき、定期的にバキュームカーで汲み取って処理する方式です。「ボットン便所」とトイレのみ簡易水洗式で、まとめてバキュームカーで汲み取りを行う方式のもの２種類があります。

具体的な特徴や仕組みは以下の通りです：

汲み取り式のシステムでは、浸透槽（しんとうそう）が主要な処理装置となります。浸透槽は、地中に埋設され、排泄物や生活排水がそこに集められます。浸透槽の中では、微生物の分解や浄化が行われます。

一定の期間が経過すると、浸透槽内にたまった汚泥や排泄物は、専用の汲み取り車によって抜き取られます。これにより、浸透槽がクリーンな状態を保ち、再利用が可能になります。

汲み取り式のシステムでは、地域に下水道が整備されていないか、整備が難しい場合に採用されることがあります。そのため、排泄物の処理が地中で行われ、下水道が不要です。

汲み取り式のシステムでは、一般的なトイレや排水設備の使用に制約が生じることがあります。特定の洗剤や化学物質の使用に慎重である必要があります。

浸透槽のメンテナンスが不十分だと、汚泥や排泄物が堆積し、浸透槽の機能が低下します。定期的な清掃や点検が必要です。

これらの特徴により、汲み取り式のシステムは一部の地域で利用されていますが、適切な管理とメンテナンスが求められます。なお、地域ごとの法規制や環境条件にも留意する必要があります。メンテナンス等に関しては地域によって決められていることもあるので市町村に確認が必要な場合があります。費用もかかります。

特徴と仕組みがわかっていただいたあとに、見分け方と注意点を紹介いたします。

特に物件の購入を考えていらっしゃる方は、下水について絶対に確認してください。

物件売却を考えていらっしゃる方は、買取をしている不動産にご依頼していただければ大丈夫だと思います。

しかし、汲み取り式がある物件などの調査や査定は、弊社のような訳あり物件を主に扱っている業者の方が汲み取り式かどうかの判断や調査、そして査定は慣れているので迅速に買取金額のご提示が可能です。

最初に確認するべきポイントは、物件が下水道に接続されているかどうかです。通常の住宅や建物は下水道に接続されているため、それが見当たらない場合は汲み取り式の可能性があります。

汲み取り式の住宅では、排泄物を処理するための構造物が庭などに見られることがあります。これは浸透槽が埋設されている場所であり、通常は蓋が設置されています。庭に何らかの浄化施設がある場合、それが汲み取り式の設備である可能性が高まります。

通常のトイレと異なり、汲み取り式のトイレには排泄物が地中に流れるための特有の設備が見当たらないことがあります。また、汲み取り式では、排泄物を抜き取るための専用の車両が定期的に訪れることもあります。

物件を購入や入居する際には、建物の書類や調査結果を確認することが大切です。これには排水システムに関する情報も含まれます。市町村の下水課に確認すると早い場合があります。物件購入の際に、これは汲み取り式ではないとご自身で判断するのではなく建物の書類や市町村に確認を取りましょう。

特定の地域や住宅地域では、汲み取り式の住宅が一般的であることがあります。地域ごとの慣習や土地利用の制約を確認し、それに基づいて判断することも重要です。

汲み取り式トイレは下水道が整備されていない地域や特定の条件が整っていない場合に見られるものです。上記のポイントを確認することで、物件が汲み取り式である可能性を見極めることができます。購入や入居を検討する際には、物件の特性を正確に理解し、適切な選択を行いましょう。

では、売却したい物件が汲み取り式だと判明したら、もしくは汲み取り式がどうか分からないけど売却したい方などは、弊社の関西の訳あり物件買取専門業者に、是非ご相談ください。

もちろん、一般の不動産に依頼していただいても大丈夫ですが、弊社のような訳あり物件を主に扱っている業者の方が汲み取り式かどうかの判断や調査、そして査定は慣れているので迅速に買取金額のご提示が可能です。